115 植込み型除細動器が適応となるのはどれか。2 つ選べ。
植込み型除細動器(ICD)は、心臓の異常なリズムを修正するデバイスです。ICDは、一定の条件を満たす患者に適応となります。ここでは、115 植込み型除細動器が適応となるのは、どれか2つをご紹介します。
1. 心室性不整脈を有する患者:
心室性不整脈は、心臓の下部で生じる異常なリズムを指します。これは、突然死や心臓発作を引き起こすリスクが高い状態です。ICDは、心室性不整脈を自動的に検知し、電気ショックを送ることで正常なリズムに戻す役割を果たします。そのため、心室性不整脈を有する患者にはICDが適応となります。
2. 心筋梗塞を経験した患者:
心筋梗塞は、心臓の血液供給が途絶えることで心筋組織が壊死する病態です。心筋梗塞を経験した患者は、心臓の機能が低下し、不整脈のリスクが高まる場合があります。ICDは、不整脈による突然死のリスクを軽減するため、心筋梗塞を経験した患者にも適応となります。
以上の2つの要因のほかにも、心臓手術や心不全など、様々な状況でICDが適応となる場合があります。ICDは、心臓疾患による合併症を予防し、患者の生活の質を向上させる効果が期待されます。ただし、ICDの適応には医師の診断が必要であり、個々の状況に応じて適切な治療法を選択することが重要です。